恋するシンデレラ
「うわー、カッコイイ〜。」
二人して携帯を覗き込む。
愛が携帯に入れてきてくれた、ライブシーンを見ていた。
やばいわー。
なんかテンション上がる!
恋人になりたいとかそういうんじゃないし。
恋愛感情とは別なところで、
好きだなーって思う。
カッコイイって素直に思うし。
尊敬もしてる。
だけど、優斗への気持ちと比べると、
全くの別物で。
優斗のは、もっと・・・こう、上手く言えないんだけど。
心の奥から、溢れてくる感じ。
「何がカッコイイって?」
さっきよりも低くなっている声に振り返れば、
王子と紳士がいた。
腕まくりしている姿にドキッとする。
ほら、カッコイイでもこんなに違う。
キュンとして。
でも切ない。
それが、「好き」なんだ。
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