恋するシンデレラ



「うわー、カッコイイ〜。」

二人して携帯を覗き込む。

愛が携帯に入れてきてくれた、ライブシーンを見ていた。




やばいわー。

なんかテンション上がる!




恋人になりたいとかそういうんじゃないし。

恋愛感情とは別なところで、
好きだなーって思う。




カッコイイって素直に思うし。

尊敬もしてる。





だけど、優斗への気持ちと比べると、

全くの別物で。





優斗のは、もっと・・・こう、上手く言えないんだけど。
心の奥から、溢れてくる感じ。














「何がカッコイイって?」



さっきよりも低くなっている声に振り返れば、
王子と紳士がいた。


腕まくりしている姿にドキッとする。




ほら、カッコイイでもこんなに違う。



キュンとして。

でも切ない。





それが、「好き」なんだ。








< 141 / 304 >

この作品をシェア

pagetop