恋するシンデレラ



笑ってごまかす私を睨む優斗。


そんな顔もまたかっこよくて。

胸がキュッと締め付けられる。




「アイドルよ。

今話題の『SPRING』」


ちょっと、何で言っちゃうのよ。


愛に目配せをするも、なぜかニヤッと笑われた。



「はぁ?」

その言葉に怪訝な顔を見せる。

あぁ、更に眉間に皺が・・・。


隣の達哉君は、不敵な笑顔を愛に向けた。


怖い。

なんか、怒ってません?





「お前、あんなのがいいの?」

まだ私を睨んでいる優斗に、負けじと言い返す。


「あんなのって言い方ないでしょ。

雑誌に、アーティストという地位を確立させたアイドルって書かれてるくらいなんだから。

仲良くて、歌も、ダンスも上手いし。


トークも面白いんだよ。」



私の言葉に愛も頷く。








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