恋するシンデレラ




一人で嬉しくなったり、落ち込んだりして。







「・・・ばかみたい。」


「あ?誰が。」



隣から聞こえた声に驚く。

しまった。聞こえちゃってた。




「あ、優斗のことじゃないよ。」



「当たり前だ。俺天才だし。」
「それはねーだろ。」



自慢げに言う優斗に対して、すぐにツッコミを入れた達哉君。



優斗が達哉君にパンチ入れてる間に、ほてった顔を押さえた。



うわー、うわぁー、うわぁー。

今の余裕そうな笑顔、やばい。
かっこよすぎて、見とれちゃった。




その瞬間、ふと、現実に戻る


・・・・・・あぁ。
これだから、ダメなんだ。
一つ一つに反応してるから。


捨てなきゃ、この感覚。




忘れなきゃ。








その後の会話は、よく覚えてない


ただ、優斗の笑顔が、脳裏に焼き付いて離れなかった





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