恋するシンデレラ






その後は、衣装合わせだった。


一幕から順番に着ていき、写真に収めていく。





優斗は、王子の衣装をちゃっかり着こなしちゃってて。


あまりに似合いすぎて、ボロボロな服の自分が惨めに見えた。








そして、ラストの結婚式の衣装に突入。






衣装担当の歌菜がアシスタントとして、カーテンで仕切られた更衣室に入って来た。

もちろん、向こうにあるもう一つの更衣室には、優斗が。

向こうのアシスタントは男の子。



『安心してね。』と、歌菜に笑われた。




歌菜が衣装ケースから取り出したのは、真っ白なドレス。


結婚式のシーンは今年が初めてらしく、2着は特別に作ってくれたんだって。




舞踏会用の衣装はサイズ調整してるみたいで、まだ着れてないから。


初めてまともな衣装を着る気がする。




白の生地に、水色のレースで飾られたドレスは、本当にシンデレラのドレスのよう。

よく見ると白の布と濃い水色のレースで作られた花が付いている。


苦戦しながら歌菜と頑張って着ていると、何やら外が騒がしくなった。




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