恋するシンデレラ
外が騒がしい中、ヘアメイクをしてもらう。
てか、優斗の声が全く聞こえないんですけど。
てか、うるさいんですけど。
カッコイイだ?
当たり前でしょ。
優斗だもん!
あー!
ムカムカする!
モヤモヤする!
心の中でしか叫べない虚しさ。
仕切っているのはカーテンだけなのに、優斗が凄く遠い気がする。
あ、また考えちゃった。
嫌な感情まで出てきちゃって。
・・・いけない、いけない。
「奈々? 顔怖いよ。」
一人で考えていた私に、グサッとくる一言。
・・・前から思ってたけど、歌菜って結構厳しいよね。
そうこうしてる間にヘアメイク完了。
鏡に写った自分に目を疑った。
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