恋するシンデレラ







「・・・わぁ。

お姫様みたい。」


「当たり前でしょ?

シンデレラなんだもん。」



・・・・・・いや、そーじゃなくてですね。




歌菜に突っ込もうと思ったら、いきなり大声を上げた。





「準備できたよー!

カウントダウンよろしく!」




「・・・え?」

キョトンとする私をよそに、カーテンの向こうは盛り上がり始める。





『5秒前!』


・・・・・・え!?


『4、3・・・』





うわ!

待って!靴、靴!!



『2、1・・・』




うわわっ!




『オープンっ!


ご対面~!』



シャッと勢いよく開いたカーテンの向こうには、目を輝かせた人達。



そんな皆を通り越して、呆然とする優斗に目が行った。



皆はサッと避けて、優斗を見る。



隠れてた部分も見えて、優斗と真っ正面から向かいあった。





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