恋するシンデレラ







『やばい!』

『可愛いすぎる!』


『本物の王子様とお姫様みたいー!』



ザワザワとする周りの音も耳に入らなくなる。


今はただ、目の前の優斗でいっぱいいっぱい。







「・・・かっこいい。」


思わず出ちゃった言葉に慌てて周りを見る。


よかった、皆気付いてないみたい。



安心して前を向いた瞬間、止まった。




「・・・・・・っ。」


優斗の顔が、真っ赤なことに。






・・・嘘。



聞こえてた?










顔が熱くなる。









けど。


そんなこと、

どうでもよくなってしまうくらい、カッコイイ。




しばらく、向かい合ったまま止まっていた。








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