恋するシンデレラ
「おし!
皆、今までよく頑張った。
落ち着いて今までの力を出しきろう!」
「「おー!」」
円陣を組んで気合いを入れる。
なんだか、鳥肌が立った。
あんなにバラバラで、ケンカもあった私達が。
こうして笑っているなんて。
とても考えられなくて。
ここまで頑張ってくれた先生やスタッフとしてサポートしてくれた子達。
私達の劇を華やかにしてくれるエキストラの人。
そして、このメンバー。
皆がまとまっていて、目が輝いていて・・・。
この企画の素晴らしさを思い知った。
「うっし!
じゃあ、いくぞ!!」
「「おーーーーーー!!」」
皆でアイコンタクトを取り、頷く。
心は今にも飛びはねそうだった。
『・・・それでは、合同公演オリジナル劇場シンデレラ。
最後までごゆっくりお楽しみください。』
ワーーー・・・・・・
歓声が聞こえてくる。
そして。
幕が、上がった。
『いつの頃か、あるところに。
一人の貧しい女の子がいました。・・・』
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