恋するシンデレラ






「おし!

皆、今までよく頑張った。


落ち着いて今までの力を出しきろう!」



「「おー!」」



円陣を組んで気合いを入れる。




なんだか、鳥肌が立った。




あんなにバラバラで、ケンカもあった私達が。

こうして笑っているなんて。



とても考えられなくて。



ここまで頑張ってくれた先生やスタッフとしてサポートしてくれた子達。

私達の劇を華やかにしてくれるエキストラの人。


そして、このメンバー。



皆がまとまっていて、目が輝いていて・・・。


この企画の素晴らしさを思い知った。







「うっし!

じゃあ、いくぞ!!」



「「おーーーーーー!!」」





皆でアイコンタクトを取り、頷く。

心は今にも飛びはねそうだった。




『・・・それでは、合同公演オリジナル劇場シンデレラ。

最後までごゆっくりお楽しみください。』



ワーーー・・・・・・


歓声が聞こえてくる。










そして。















幕が、上がった。






『いつの頃か、あるところに。

一人の貧しい女の子がいました。・・・』






.
< 194 / 304 >

この作品をシェア

pagetop