恋するシンデレラ









「一目見た時から、貴女を好きになってしまいました。」







やってるだけあって、さすがに上手い。








「お待ちください。

せめて、名前だけでも。」







「ごめんなさい。

もう、行かなくては。」






「あ、待ってくれ!」








絶対そんなこと言わないであろうことをさらっと言ってのける。



違和感がないのが恐ろしい。











・・・・それより、台詞キザすぎない?






これ書いたの誰よ?



いくらなんでもお伽話過ぎるわ!











ーーーーーーーーー・・・・・・











何とか終了。




は、恥ずかしすぎて死ぬんですが。








と、何故か沸き起こる拍手。





な、何事?







「素晴らしいわ!


特に西塔さん!佐倉くん!


この調子で皆頑張って下さい!

次回からは夏休みに行います!

毎朝6時30分集合の12時解散です!」









朝、早すぎない?


もちろん、皆からは大ブーイング。






「必ず!
間に合わせること!

いいですね?」



「「・・・はぁーい。」」





慣れてきたら午後までやるらしい。








期間はちょうど1ヶ月。







これから大変だー。










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