恋するシンデレラ
青い、バラ??
頭にはハテナがうかび、首をかしげてしまう。
「あっ、そのっ。
好きな人がいるのは知ってます!
ただ、彼氏じゃないみたいなので。
少し考えてほしいな、と・・・
返事は、今すぐじゃなくていいんです。
それじゃっ!」
呆然としている私をよそに、
無理矢理そのバラを私の手に押し付けて、
走って行ってしまった。
私、告白された・・・?
もう一度、青い茎のバラを見つめる。
勇気、振り絞ってくれたんだろうな。
・・・・・・告白で、赤くなってたのかもしれないね。
なんだか、他人事とは思えない。
さっきの、幼い顔が浮かぶ。
一瞬、その顔が消えて。
あいつの笑顔を思い出した。
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