恋するシンデレラ












早足で進んで行ってしまう優斗に私はついていくのが精一杯で。







これからどこに行くのかなんて、さっぱりわからない。















「ねぇ。」


「ん。」


「何しに行くの?」




「・・・・・・知るか。」








はぁ?


意味わかんない。



なんか不機嫌になってるし。



















「・・・・・・わかれっつーの。」


「は?」



ぽそっと呟かれた言葉に思わず声が漏れる。







「あほ。」


「はぁ?」





こんな返事しかできない、可愛げない私。







でも、いきなりこんな行動とられたら、

誰だってわからないでしょうが。










もう。

なんて膨れつつも。


時々ついてこれてるか振り返る優斗を見て。




振り回されるのもアリなのかも、なんて思ってしまう自分がいる。







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