恋するシンデレラ















「・・・・・・え?」








そんな微かな返事なんて。





女の子達の悲鳴と、

男の子達の興奮した声に、

簡単にかき消されてしまった。
















「・・・行くぞ。」


「え・・・?」





また、強引に私の腕を掴んで歩き出す。



司会者の男性に、私から取り上げたバラを渡して。





残った私のポケットには、1本の緑の茎のバラ。


優斗のポケットには、1本の青い茎のバラ。





















さっきの優斗を思い出す。











やんねーからな。




やんねーからな。






・・・やんねーから・・な・・・・。












ん?


あれ?












優斗、なんか凄いこと言ってない?










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