恋するシンデレラ

呼んだのはちょっとまずかったか？




『しかも････ずっとお前の事見てたぜ。
脈ありかもなっ！』


皆に聞こえないように囁かれる。



けど、


「････なんでしょうか。」





めちゃめちゃ不機嫌じゃねーか。




「なんでしょうかじゃねーだろ。
それはこっちの台詞。


こっち見てたけど。

何か用？」




思い出してくれる気配もないことにイラついて、
負けじと言い返してみる。




「いえ････別に。」



思いっきり睨まれてねぇか？俺。

女子に睨まれるとか初めてだっつーの。


ホントに、覚えてねぇんだなこいつ。






「は？
アホか。

何ガンつけてんの」



「バッカじゃない！？
あんたのことなんか見に来てないわよ！
勘違いしないでもらえる！？」




「なっ････！」



勘違いって････


見てたじゃねぇか！


意味わかんねぇ！！







『えーっと････

失礼しました！』


クラスの奴らからも注目を浴びていることにやっと気づいたようで、それだけ言って出ていった。







「あはははは！」




皆笑う中、俺だけ唖然。

･･････なんか、すげーかっこ悪くね？俺。




その中でも一番爆笑してんのは


「ぶはははは！
振られちまったな、お前！

ひーひー、腹いってぇー」



告ってねぇよ！



「････お前、まじぶっ殺す！！」



「あはははは！！

勘弁してくださぁーい。」



まじムカつく！






．