恋するシンデレラ
「・・・・なんっじゃこりゃ。」
クラスに戻った俺達は先生から台本を配られた。
クサ過ぎだろ!この台詞。
告白シーンとか、死んでも言いたくねえな。
いつの時代だっての!!
これ書いたの誰だよ!
ありえねぇ。
ちっとも現代風じゃねぇよ。
そう思いながら台本をめくっていたときだった。
「・・・・・は!?」
「どうかしたか?」
「いえ。
・・・・何でもありません。」
何でもなくねーよ。
キスって!
キスってなんだよ!
「キスはフリだけでいいですよ。」
感づいた先生は俺に向かってそう言い放った。
嫌な予感的中ってやつか。
やっていけんのか、俺。
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