恋するシンデレラ











教室に入ると佐倉優斗が目を丸くしてこっちを見ていた。








う。

ジャージも似合うとか、どんだけなの。





かっこいいだなんて、思ってしまった自分に腹が立つ。








「お前、

何でスカート?」




「ドレスに慣れとくために着るよう、

先生に言われたからです。」






『あー、なるほど。』



そう呟くと、笑った。







「!?・・・・何ですか。」





「いや?

別に?」








あー、むかつく!


似合わないことくらいわかってるっての!








どうにかならないの?



あのひねくれた性格!!























ついに、一幕の練習が始まった。





一幕では佐倉優斗とはあんまり関わらないんだよね。










って、ちょっと待って。




なんでそんなこと考えてんのよ!



稽古に集中しろ、私!







台本を広げ、先生に言われた位置に着いた。








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