恋するシンデレラ









あー、また反感買われちゃった。



佐倉優斗め・・・・










って!


「ありがとーございましたっ」



と言いながら軽く突き飛ばした。



だって、抱きしめられてるみたいだったんだもん。





「言ってることとやってること違うんだけど。」




「だって、また神林さん睨んでたから。」




佐倉優斗は呆れながら笑う。





「!

元はと言えば佐倉優斗が・・・・




ってもう面倒臭いから佐倉でいい?」




さすがにフルネームで呼んでると、長くて面倒になる。





「それはやめろ。」



「・・・・?

何で?」



「さくらって女みたいだろ。


嫌なんだよ、そういうの。」




照れながら頭をかく姿を見ると、なんだか可愛く感じた。




「じゃ、何て呼べばいいの?」


「あんたでいいだろ。」




は?


いやいや。



いつも呼んでるからって。




「それはダメでしょ!」


「じゃ、優斗でいい。」





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