1Rの彼女*番外編*
「タク~、早く入るよ。」


結子さんの後を追い、店に入る。

目指すはベッドコーナー。
ウキウキしているようで、結子さんの足取りは軽い。


売り場に着くと、様々なベッドがずらりと並んでいる。
自分じゃないけど、選ぶの大変だな、これは…。



「結子さん、これなんかいいんじゃないですか?」

マットレスに少し高めの脚がついたシンプルなベッド。


「これなら、ベッド下も掃除しやすいですよ。ベッドの下って、結構ホコリ溜まりますからね。」

「タクが掃除しやすいんだったら、いいよ。」


………。
掃除するの、俺ですか?


いろいろ勧めてみるも、結子さんの気に入るものはない。


「タク、アタシは機能性を求めてないの。」

「じゃあ、何を求めてるんですか?」


キッパリ一言。


「寝心地よ。」


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