1Rの彼女*番外編*
初恋編
タクが突然聞いてきた。
「結子さんの初恋って、いつなんですか?」
アタシの初恋ねぇ…。
どうしよう。
話す?
話さない?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
20年前の9月のある日。
この世にひとつの小さな命が誕生した。
アタシはこのとき4歳。
母親に連れられて入った建物。当然漢字なんか読めない。
ただ、建物の雰囲気と消毒薬の匂いで『病院』だということは感じ取れていた。
「ママー、結子ここヤダ〜。ちっくんするの?」
「違うよ、結子。ここはちっくんする病院じゃないよ。赤ちゃんがいる病院なの。」
「赤ちゃん?」
「千明おばちゃんお腹大きかったでしょ?赤ちゃんが生まれたから、おめでとうって言いに来たのよ。」
「見たい!結子も赤ちゃん見たい〜。おめでとうする〜。」
「結子さんの初恋って、いつなんですか?」
アタシの初恋ねぇ…。
どうしよう。
話す?
話さない?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
20年前の9月のある日。
この世にひとつの小さな命が誕生した。
アタシはこのとき4歳。
母親に連れられて入った建物。当然漢字なんか読めない。
ただ、建物の雰囲気と消毒薬の匂いで『病院』だということは感じ取れていた。
「ママー、結子ここヤダ〜。ちっくんするの?」
「違うよ、結子。ここはちっくんする病院じゃないよ。赤ちゃんがいる病院なの。」
「赤ちゃん?」
「千明おばちゃんお腹大きかったでしょ?赤ちゃんが生まれたから、おめでとうって言いに来たのよ。」
「見たい!結子も赤ちゃん見たい〜。おめでとうする〜。」