1Rの彼女*番外編*
「結子ちゃんは女の子だから、結子ちゃんがお嫁さんになるんだよ。」

「じゃあ、結子が真っ白なドレス着るの?」

「そう。」

「ふぅ〜ん。じゃあ大きくなったら、結子がタクマくんのお嫁さんになるー!!」



ひとり病室でぴょんぴょん飛び跳ねてる結子を横目に、ママが大きくため息をついた。

「本当にゴメンね、千明。」

「気にしないでよ。それに本当に結子ちゃんがお嫁さんになってくれたら嬉しいし♪結子ちゃん、きっと美人になるわよ〜。」


そう言うと、千明おばちゃんは結子のほっぺをつんつんしてきた。





それからのアタシはというと、それはもうタクマくんに夢中で。

アタシとタクマくんの家は、車で10分もかからない。

なにかあればすぐ、
「タクマくん家に行きたい!!」
と言って、母を困らせた…らしい。



それに対して千明おばちゃんはというと、
「結子ちゃんがいると、拓馬静かで助かるわ〜」
なんて言って、いつも笑顔で迎えてくれた。
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