1Rの彼女*番外編*
こんなアタシ見て心配になった両親は、気分転換にとアタシを遊園地へ連れ出した。


「結子、14時からアクションショーがあるぞ。」

父親に言われ、しかたなく見ることになったアクションショー。始まったとたん、タクマくんのコトを思い出す。


「タクマくん、あの赤い人のこと好きって言ってた…。」

目に、じわっと涙がたまる。


「ちょっと、あなたってば!!」

「タクマくんが好きだったなんて知らなかったんだよ。」


両親がコソコソと喋っている。そんな両親をほっとき、ステージを見る。


アタシは運命の人に出会ってしまった。

戦隊ヒーローの主役であるレッドが、今まさに怪獣に襲われそうなところ。
軽やかな身のこなしで、ブルーがレッドを助けた。


「結子の王子様…。」

ピンチのところを助けるシーンが、アタシの萌えツボにハマった。



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