1Rの彼女*番外編*
そして、そんなことがあったなんてすっかり忘れていたところに、本の発売。

というか、本の発売のことも忘れていた。



「なんか今日、お客さん多くない?」

「そう?」



俺の質問に、なぜかニヤニヤしながら答える里緒ちゃん。
そんなに変な質問か?



お客さんの座っている席のほうから、コソコソした声が聞こえる。

「今日居たね。ラッキー。」
「実物もイイ感じだね。」



???
一体何の話してんだか。


背中に視線を感じ、振り向くとあからさまに視線を外されるし。



一体今日は何なんだよ…。




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