1Rの彼女*番外編*
例の雑誌を読んで、数日が経った。


結子さんの態度もいつもと同じで、見られていないんだと一安心。
そのせいもあり、俺の頭ん中は雑誌のことなんか忘れてしまっていた。



「タク、今日はバイト?帰り遅くなる?」

「バイトだけど、そんなに遅くなりませんよ。シフトも午後からだから、午前中どっか行きます?」

「ううん、大丈夫。行きたいところあるし。」



少し、変だと思った。
いつもの結子さんだったら、俺の予定なんかまるで無視して、無理矢理連れて行ったりするし…。


「本当に、行かなくていいんですか?」

「やだぁ~、タクのエッチ~。」

「まだ何もしてませんけど…。」

「下着買いに行こうと思ってたんだもん。タクも一緒に行く?行くからには、じっくり選んでもらうからね。」

「う…、すみません。俺が悪かったです。」



このトキの俺は、結子さんの企みなんか知るよしもなかった。



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