1Rの彼女*番外編*
結子さんの給料日が、無事に迎えられた。
何事も無く。
そう、何事も無くね。


記念日って、普通女の子のほうが気にするんじゃないのか?
ちっちゃなことでも記念日にして、たくさん記念日が出来て。
突然彼女から、『今日は何の日ですか?』なんて、ハズレは許されないクイズなんか出されるんじゃないのか?
普通は!!


結局、俺たちカップルには記念日の『記』の字も出てこなかった。





*****************


よく晴れた日曜日。
結子さんが休みの日は、起こしに行かないことになっている。

一人で朝食を済ませ、洗い物などが片付いたとき。


結子さんが家にやって来た。



「どうしたんですか?結子さんにしては早起きですけど…。今日は起こしたほうが良かったですか?」

「タクに会いたかったのっ。」


面と向かって、こんな可愛いセリフ言われたのなんて、あの告白のとき以来だ。
きっと結子さんのことだ。
寝ぼけているに違いない。


「さ、結子さん。こっちに来て寝ててください。ご飯の準備が出来たら、起こしてあげますから。」


ベッドまで連れて行こうとしたら…。


「もう~、タクってばエッチ☆明るいうちは、まだ恥ずかしいよぉ~。もうちょっとしたらねっ♪」


なんだか、話がズレてる気がする…。



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