１Ｒの彼女＊番外編＊

って、待てよ！？
この雑誌が売ってるってコトは、他の人も見てるってコト？
茜さんみたいに、タク目的の人もいるってコト？
世の中の女の子、積極的だもん。

タクってば、ぼーっとしてるし、ダマされやすそうだから、甘い言葉なんか囁かれて、フラフラと女の子について言ったらどうしよう…。

声かけられたのをいいことに、調子に乗って浮気して、アタシ捨てられちゃう…！？
タクのデレデレした顔を想像したら、なんだか腹が立ってきた。

そもそも、なんで雑誌のこと教えてくれなかったワケ！？
浮気説有力候補？


一気に考えが駆け巡る。

顔が赤くなったり、ひきつったり。
まさに百面相。



「何？結子って、こういう系好きなの？」

「えっ？」


茜さんの言葉に、思わず動揺してしまう。

茜さんには、まだタクのコトは話していない。



「結子ってどっちかっていうと、年下より年上のほうが合ってる気がするけど。黒崎さんみたいな。」

「はは…。そうですか…？」




そんな経緯から、アタシは雑誌の存在を知った。