1Rの彼女*番外編*
里緒ちゃんってば、意外と見てんだな。

俺、そんな風に指輪つけてたのか?
言葉にされると、恥ずかしいかも…。



でも、里緒ちゃんのおかげで助かった。



「結子さんが心配するようなことなんて、何もないですよ。」

「でも、心配だよ。タクのユニフォーム姿、スッゴクカッコイイんだもん。顔ちっちゃいし、脚長いし…。本当に王子様みたい。」



顔が一気に熱くなる。

結子さんってば、サラっと凄いこと言ってくれる。
こんな、なんのとりえもない俺が王子様なら、結子さんは絶対お姫様だ。




「今日は何が食べたいですか?お姫様。それともお姫様抱っこで、ベッドに連れてきますか?」


なんて言ってみたものの、超恥ずかしいかも。
結子さん、引いてない?



「お姫様抱っこがいい。早く帰ってきてね。」


胸がキュっと締め付けられる。

結子さんって、こんなにカワイイこと言う人だったっけ?
お姫様抱っこなんて、一生結子さんのためにしかしないよ。





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