1Rの彼女*番外編*
「かしこまりました、お姫様。じゃあ俺、仕事に戻りますね。」


ここまではうまくいってたと思う。
なのに、なんで今なんだ…?


神様は意地悪だ。



2人組の女の子が駆け寄ってきて、俺に声をかけてきた。

「スミマセン。一緒に写真撮ってもらってもいいですかぁ?」

「え?写真って…。」



状況が把握できない俺に、もう1人の女の子が喋りだす。


「じゃあ撮りますねー。寄ってくださーい。」


拒否する間もなく、最初に声をかけてきた女の子は寄ってくる。
「はい、チーズ☆」なんて言われたもんだから、反射的にカメラの方を向いてしまった。



「ありがとうございましたぁ。ここのお店のファンになっちゃいました♪また食べに来ますね~。」


写真を撮り終えると女の子たちは、それだけ言うと店から出て行ってしまった。
まるで嵐が過ぎ去ったような感覚…。

今のは、一体なんだったんだ?
早すぎてついていけない。



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