1Rの彼女*番外編*
はっ!!

背中から、殺気を感じ、冷や汗が湧き出てくる。
そして、痛いほど視線が突き刺さっている。


この視線の主はいうまでもない。
後ろを見るのが、怖い…。




勇気を振り絞り、結子さんの方を見る。


拍子抜けするほど、いつもと変わらない結子さんがいた。
さっきの視線は、俺の妄想だったのか?





ケーキを食べ終えた結子さんは、伝票を持ち、里緒ちゃんがいるレジへ向かった。


「わたあめちゃんって、名前なんていうの?」

「え?わたあめって…?えっと、小松です。小松…里緒です。さっきはスミマセンでした。」

「ううん、気にしてないから。わたあめちゃん…じゃなくって、里緒ちゃんもそんなに気にしないで。」


なんなんだろう…この会話。
きっと、いや絶対なにかが起こる。




< 47 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop