1Rの彼女*番外編*
俺は再びテレビ画面に目を向ける。



ベッドの上には男と女。
男が動くたび、ベッドのスプリングが軋む音がする。

男が女の髪を優しく撫でる。
ショートボブの女がゆっくりと目を閉じる。


キスするのだろうか?
男の指が女の唇を触り、だんだんと顔が近づいていく。


目を瞑りながら、もう1度髪を触る。

その途端、違和感に気づく。


『なんだ?この、手にまとわりつく感じは…。ミカ、こんなに髪長かったっけ…?』


男が目を明ける。


『どうして止めるの?』



地を這うような低い声。
その瞬間、画面は男から女に切り替わる。

いたのはショートボブのヒロインでない。


異常なほど白い肌。
腰までありそうな、長く黒々とした髪。


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