1Rの彼女*番外編*
「タク、コレなにっ!!??」


まるで汚いものも見るかのようなしかめっ面の結子さん。
思いっきり顔を逸らしながら、テレビを指差す。


あ~ぁ、せっかくの美人な顔が台無しなんですけど。



「なにって、ホラー映画ですけど…。」



なにを今更…。

……………ん?


俺は結子さんの言葉を思い出す。

『タクってば、欲求不満なワケ?』
『続きは映画が終わってからね♪』


テレビの中は…。
ベッドの上に、若い男と女。


点と点が繋がり、キレイな1本の線になった。
そして俺は、大きな溜め息を1つつく。


「結子さん、これAVと勘違いしましたね?」

「だってあのシーン見たら、誰だってそう思うでしょ!?おまけにタクは1人でニヤニヤしながら夢中で観てるし。男がこんな夜遅くに1人で観るのなんて、AVしかないじゃん!!」


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