1Rの彼女*番外編*
「それって…、思いっきり偏見じゃないですか。」

「ってゆーか、なにニヤニヤしながらホラー映画なんか観てんのよ。気持ち悪い~。」

「好きなんだから、別にいいじゃないですか。」

「よくない!!」



そんなにキッパリと断言しなくても…。

結子さん、言い出したら聞かないもんな。
仕方ない。
今日は諦めて、あとで観るか。
時間も時間だし、今日は寝るとするか。


俺は時計を見る。
もうすぐ、深夜の1時になるところだ。



「分かりました。結子さん、もう観ませんよ。俺そろそろ寝ますから、自分の家に戻ってください。」

「絶対イヤ!!」

「はぁ?」

「部屋に戻ったら、ベッドの上にあの幽霊がいるもん!!」

「いるわけないじゃないですか。そもそも、結子さんの部屋にベッドないじゃないですか。」

「帰んない!!!」


まるで駄々っ子だ。
この会話、きっと永遠に交わることのない平行線。


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