1Rの彼女*番外編*
俺はホットココアをトレーに載せ、再びモデル男の元へ。


えぇぇぇ!!??

明らかに動揺してる俺は、手元が狂いココアをこぼしそうになる。


ふー、あっぶねぇ。
セーフセーフ★



俺は自分の目を疑いたくなった。

だってさ、あの超気ままで人に懐いてないマシュマロが、モデル男の太ももの上に乗って撫でられてるなんてさ。

信じられるか!?って話だよ。
「マスター、見て見て!!」って大声で叫びたくなる。



当のマシュマロは、ゴロゴロと喉を鳴らし、リラックスモード。


モデル男には太陽の光が当たり、サラサラの黒髪がキラキラしてる。
ただ猫をあやしているだけなのに、その光景がまるで映画の1シーンのよう。
こんなに絵になるなんて…。



動揺する心を抑え、俺はモデル男の前にホットココアを置く。


「お待たせしました。ホットココアです。」

「すっげー人懐っこい猫ですね。」

「い、いやっ…。マシュマロは気まぐれで、人の上でくつろぐなんて、したことないですよ。」

「お前、マシュマロっていうのか?真っ白でぴったりじゃん。美味そうだな~。」


俺はモデル男がココアを飲み終えるまで、その光景から目を離すことが出来なかった。
他の女の客と一緒になって…。


< 69 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop