1Rの彼女*番外編*
「お疲れ様でーす。」


スタッフルームのほうから声が聞こえた。
この声は、里緒ちゃんだ。



「拓馬くん、お疲れー。こっち片付けるね。」


そう言うと、早速仕事を始める里緒ちゃん。

相変わらずテキパキと動いて、仕事がはやい。
いい子だよなー、うん。
そういえば、あの片思いしてるっていう先輩とはどうなったんだろ…?
こんないい子がそばにいるっていうのに、なんとも思わないのか?
どんだけ俺様なんだよ。
こーなったら、俺がガツンと一発言ってやるか!?


そんな俺をよそに、里緒ちゃんはカウンター席のティーカップを片付け始めた。
そう、あのモデル男の座ってた席の…。



あれ?どうした??

今まで特等席で真ん丸くなっていたマシュマロが、急に顔を上げキョロキョロし始めた。


パタパタ動く里緒ちゃん。


里緒ちゃんの足が止まったと思ったら、すかさずマシュマロが擦り寄ってきた。



「あれ!?マシュマロってば、どうしたの?」


マシュマロの行動に驚く里緒ちゃん。
目を見開き、声なんか1オクターブくらい高くなってる。


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