1Rの彼女*番外編*
そりゃそうだろうな。

あのマシュマロが足元に寄ってくるなんて。
マシュマロにそんなことされたら、ここのスタッフ全員が同じ反応すると思う。



まさか…。
明日は雪でも降るのか?


なんてな。
こーんないい天気なのに、俺ってばなに考えてんだろ。


店の窓から、空を見上げる。

淡い水色の空に、柔らかそうな雲がふわふわと浮かんでいる。
まさに秋晴れ。
洗濯日和だな、今日は。



「今日のマシュマロ、なんか変なんだよ。」

「そうみたいだね。」


クンクンと里緒ちゃんの匂いを嗅ぐマシュマロ。
里緒ちゃんから、いっこうに離れようとしない。


「ねぇ、拓馬くん。私…もしかして臭い?」

「いや、それはないけど。」

「うーん。マシュマロー、どうしちゃったのー?」



里緒ちゃんがしゃがんで、マシュマロを触ろうとしたその瞬間。
俺の目の前で、またあの光景が…。


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