運命
「そう・・・。
 でも、どうしてそう思ったの?」



「昨日のお昼、修也の家に行ったの。
 修也が帰って来る前に掃除してご飯作っておこう、
 って思ってたら、ベッドの横に落ちてたの。」



「何が?」




「ピアス」




「ありきたりだね。。。笑」
あまりにもべたな話しで笑っちゃった。




「もう!!真剣に聞いてよ」




「ごめんごめん」




「あたしピアスなんてしてないでしょ。
 だからあたしのじゃない。
 そうなると・・・別の女でしょ・・・」



えりかは3杯目のカクテルを飲み干した。
今日のえりかはお酒のペースがいつもよりはやい。





「まぁ、単純に考えるとそうだけど・・・。」


修也さんとは何回か会ってる。
修也さんは亜季姉さんの弟。
亜季姉さんと、修也さん、えりか、あたしの4人で何度か飲んだこともある。



修也さんの印象は、
穏やかで優しい感じの人だった。
えりかを傷つけるような人じゃない。
そう思って、安心した記憶がある。
そんな修也さんがまさか・・・。



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