そばにいる…

「今日はガッコー終わったらまっすぐ家に帰って外に出るな！明日もや！」。……




突然わけがわからない。
でも逆らうわけにもいかない。


「携帯も電源キッとけ！」




……不安がよぎる

大きな何かが……


家に帰ってからの…




時間は……




とてもとても長く感じた……






部屋をひたすらウロウロする……


テレビなんて集中できない……

我慢できなくなり……


携帯の電源を入れる……






すごい数のメールが届いていた……


全国の支店の仲間たちから……




そう……

警察の……

管轄を越えた……一斉検挙だ。






電源を入れて一分もしないうちに着信があった……


店の女の子だ………


大筋の話は聞いたが……
何がホントかは彼女もわからなかった……


彼女は泣きながら彼からの伝言を伝えてきた……

いますぐ電話を壊せと…………


誰にも連絡するなと…………


普段から非常事態のトキの対処は叩きこまれていた、


自分名義の携帯ではない……


飛ばし携帯だ……

でも仲間達の連絡先はすべてこの携帯だ………


彼女にオレ名義の番号を教え……


彼や…


仲間達にあったら伝えてほしいと……


１番カオの広い子だったが……


彼女もなんとか無事に家についていたらしい……




僕は携帯を壊し……




川に捨てに行った……



しばらく呆然とひたすら歩きながら。………………







朝のニュースで……



僕達がいた店が報道されてた……


組織のトップのおっさんの顔写真も写っていた………















これが正しい事なんだろうけど………




何か……大きなモノを失い……



僕の心には……






大きな穴があいた………