そばにいる…
結婚を考えた彼女がいた………


由緒ある家柄のお嬢様だが………


オレには そんな事は関係ないと思っていた。


彼女と暮らし………


駆け落ちを考えていた………


彼女の親から祖父が危ないと連絡があり………


「一緒に来て欲しい」、そう言われて 彼女と共に家に向かうと………


それは親が彼女を 取り戻すためのウソだった。


そして彼女の父親に言われた………


身分が違うと………


はっきりとは言われないが………


父親はそうオレに伝えてくる………


それでもオレは引き下がらず……


彼女の親は納得した。


婿養子を条件に………


彼女の実家に住む事になったオレは困惑した………


規則や礼儀で縛られた毎日が………


笑顔になれないオレをよそに 親と楽しそうに笑う彼女が疎ましく思った………


彼女には普通の生活かもしれない………


オレは耐えられなかった………


彼女と別れ………


上手くいかない自分の人生を考えるが………


また遊びまわる毎日が始まった………


開き直るように………







そして………




ある日の夕暮れ………







名前も、何もかも知らないが………








忘れる事のできない………








たった一瞬だけど………







いろんな事を教わった出会いがあった。

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