そばにいる…
オレもつられて笑ってしまった………









お婆さんは「私達、こんな恰好で、目立つわね〜」
と 無邪気に笑いながらオレに話しかけてきた。










「あ、イヤ!」……










これしか言葉がでないオレは、
なんて言ったらいいかわからなかったが、
二人の人柄が感じとれて………











とても良い気分になった。










お爺さんが「時間までに野菜をもっていかないと 買ってくれないから 無我夢中で押してきたんだ〜」、
と 自分達の行き先や道筋を教えてくれた………










オレはただウンウンと頷いて聞いていた。









オレも自然と笑顔でいる………










「ずっと こうして生きてるから!」 、











お爺さんはそうオレに伝えてきた。









信号が青になり………










オレは横断歩道だけだが………










押すのを 手伝った。










「いや〜ありがとうございますね〜!」
と深々とアタマを下げてくれ、………










街中に消えていった。 ………………










なんだろう………










オレの中で………











今までにない………











今までとは違う………














熱い感情がわいてきていた。
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