そばにいる…
久しぶりに会う親は………




かなり老けていた………




まだ若いはずなのに………




戸惑いの顔ながら精一杯の笑顔で、
おかえりと言っていた。




傲慢だった親父も………




別人のように………




口数は少ないが………





優しい口調でしゃべっていた。





オフクロも………





オレの顔を見ながら………





涙目でしゃべっていた、……………





オレの中の過去の傷は………





怨みは………






消えた訳じゃない。…………






でも………





なんか………





もう………






どうでもいいような………、






上手く言えないけれど…………











[まぁ、来て良かったな]







きっと許した訳ではないと思う………





でも少しは………






オレの中の闇は………











小さくなったと思う。

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