そばにいる…
根っからの…悪い人間はいないかもしれない…きっと父も…僕と同じく…まわりの大人達の冷たい瞳に囲まれて育ったんだろう……精神不安定な…悪い年のとりかたをしたんだと思う……


教えてくれる人がいない……人生を………人間を…………誰も信用できない……


今のオレなら親父に言える…………そうではない…


自分を信用させてほしいじゃない…………………人を信用したい…………


その気持ちが強いほど…………
人に優しさをもとめて………
強く……
きつく………
接してしまう…………
その気持ちを………
自分を信用してほしい………
人を信用しようと………



良いほうこうにもっていけば………
もっと良い人生をおくれただろう。
そんな人は……
愛する人にも……………とことん優しいトキと……とことん冷たいトキがある………
愛される人もそのブレの激しさにはついていけない……
その気持ちにこたえようとする人がいても気付かない………小さい僕は気付いた………


決心した…………



家を出よう…………

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