ここにある幸せ【短編】


『で?どんな夢だったの?』


『えっ…秋斗が…』


『俺が?』


『死んだ夢…』





あたしがそう言うと、秋斗はクスッと笑ってあたしの左手を握った。





『俺が死ぬわけないじゃん』




繋いだ手を強く握って、秋斗はそう言った。





『うん…』




あたしもそう言って頷くと、強く手を握り返した。

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