最後の春
「まず決めておかないといけないものがある」
やる気になった本間は準備室から教室に移動しホワイトボードに記入していく。
「自主制作の具体的案件」
「作品の用途」
「設立届は俺が出しておいてやるし、この届はおそらく受理されるから心配ないとして。設立した以上、これを何とか明確にしないといけない。まず制作といっても様々なことをクリアしなくてはいけない。誰が脚本を作るのか・誰が撮るのか・誰が出るのかだ。次に撮ったものをどうするのかだ。」
「受理までに数日時間はかかるだろうから、それまでに各々考えてくることにする。じゃあ俺は職員室に戻るがコーヒーの件は内密にするように」
そういうと本間は教室から出て行った。
「具体的案件ってどうするんだ?」
土田がホワイトボードを見ながら言った。自主制作と言ってもそこまで予算があるわけでもないし既にある映画を真似ても面白くない。映画サークルで活動したことがある本間に任せるわけにもいかない。
「キミ何か無いの?」
「何かって言われても」
宮田が聞いてきたが裕は思いつかない。
「いい案かどうかわからないけど、兄貴に聞いてみる?兄貴一応、役者っぽいのやってるから」
「マジで?」
裕たちは西山の家に向かうことにした。
やる気になった本間は準備室から教室に移動しホワイトボードに記入していく。
「自主制作の具体的案件」
「作品の用途」
「設立届は俺が出しておいてやるし、この届はおそらく受理されるから心配ないとして。設立した以上、これを何とか明確にしないといけない。まず制作といっても様々なことをクリアしなくてはいけない。誰が脚本を作るのか・誰が撮るのか・誰が出るのかだ。次に撮ったものをどうするのかだ。」
「受理までに数日時間はかかるだろうから、それまでに各々考えてくることにする。じゃあ俺は職員室に戻るがコーヒーの件は内密にするように」
そういうと本間は教室から出て行った。
「具体的案件ってどうするんだ?」
土田がホワイトボードを見ながら言った。自主制作と言ってもそこまで予算があるわけでもないし既にある映画を真似ても面白くない。映画サークルで活動したことがある本間に任せるわけにもいかない。
「キミ何か無いの?」
「何かって言われても」
宮田が聞いてきたが裕は思いつかない。
「いい案かどうかわからないけど、兄貴に聞いてみる?兄貴一応、役者っぽいのやってるから」
「マジで?」
裕たちは西山の家に向かうことにした。