かえりみち。
なんだかんだで
毎日一緒に帰ってた。

ぐるぐる同じとこ
何度も歩き回って
色んな話して。



「優は高校どこ行くの?」
「わかんない」
優は興味なさそうに、
ねこじゃらしを引っこ抜いた。

「じゃあさ、
一緒のとこ行こうよ!」
あたしもねこじゃらしを抜いて、
優の顔をポンポンと触った。

「…無理でしょ」
優はそれを手で払う。

「なんでー!?」
「だってそっちのほうが
全然頭いいじゃん。
俺そんな頭いいとこ
行けないし」
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