かえりみち。

いまさら

確かにあたしは告白した。
そしてフラれた。


ただし、それは卒業したあと。
高1の5月だった。



中3の秋、あたしは
優への想いを消した。

ライバルの子とは、
昔からの友達だった。
その子を裏切って、
優に告白することなんて
出来なかった。


それならいっそ諦めよう。



大好きだった。
ずっと好きでいたかった。

でも

できなかった。


ずっと隣を歩くことは
できなかった。
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