かえりみち。
「一緒に帰ろ」

そんな言葉を口にすることは
もう2度となかった。


辛かった。
本当は帰りたかった。

あのかえりみち、
もう1度歩きたかった。





ある日の放課後、
あたしは一人で教室にいた。

友達が委員会の仕事を
終えるのを待っていた。


掲示してあるプリントを
見て回ったり、
教室内をうろうろしていた。
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