かえりみち。

わすれる

「何してんだろなあたし」

学校も終わり、
あたしは奈津実と
二人でマックにいた。


「まーいんじゃね?
ちょっとくらい昔を
思い出したってさー」
「うーん」

あたしは頬杖をついた。
「本当に楽しかったな…
ペットボトルのジュースを
わけっこしたりさ」
ズッとオレンジジュースを飲んだ。

「間接キッスですか」
奈津実は笑った。


「馬鹿にしただろ今」
あたしは奈津実を睨んだ。
「確かにあたしは
ファーストキスもまだだし!?
全然お子様だけど!?
何か問題でも!?」
「声でかいって!」
奈津実はあたしをなだめた。


「まぁ若葉には
若葉のペースがあるからね」
ポテトを食べながら、
奈津実は背もたれに寄りかかる。
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