かえりみち。
そんな優の横顔。
あたしは色んなとこが
熱かった。

「あたしさー…
す……すー…」
好きって言いたかった。

「……?」
「すー……す」
「何?」
優があたしの目を見た。


「す……涼しいね…」




ピピピピピピ


うるさい電子音が聞こえた



目が覚めた。現実に戻る。
「あー………
涼しいって……」



少女漫画かっ!と
ツッコミたくなるくらい
ベタだったと思う。

でもあたしは精一杯だった。


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