かえりみち。
「じゃあ、そーゆーことで
いいんだよね」
「そーゆーこと?」
何のことかわからなくて、
江口君を見上げた。


「付き合う…みたいな」

二人とも一気に顔が赤くなった。



あたしは黙ってうなずいた。


そして、こっそりと
心に誓った。



もう2度と、優のことは
思い出さない


と。



思い出ごと忘れる


と。
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