止まった時の住人
18時。
和歌山のある駅で途中下車した健たちは、卵料理屋【ヒヨコと私】にいた。
朝から何も食べていなかった健たちは一皿目をペロリと平らげ、二皿目を食べていた。
「……なんか、忙しいのにご丁寧に占いまでしてもらって……めっちゃ優しかったなぁ」
伸也が言う。
「そうやな。でも、それより問題は結局何も手掛かり無しってことやろ。あんまりループのこと信じてくれてなさそうやし……」
健が言う。
「そうやなぁー。まぁいきなり信じられてもビックリやけどな。でも雪江さんには協力してほしかったなぁー」
「うんうん、あの顔。あの胸。あの体つき。あの……」
「竜二!」
「竜二!」
健と伸也のツッコミがハモって、三人は大笑いをした。
その時、後ろのテーブルに座っている女子高生の会話がふと耳に入った。
「あっ!知ってる知ってるー!デジャブって言うんやでなぁー!」
「そぅそぅ!ホンマに毎日同じことの繰り返しって感じするし!」
和歌山のある駅で途中下車した健たちは、卵料理屋【ヒヨコと私】にいた。
朝から何も食べていなかった健たちは一皿目をペロリと平らげ、二皿目を食べていた。
「……なんか、忙しいのにご丁寧に占いまでしてもらって……めっちゃ優しかったなぁ」
伸也が言う。
「そうやな。でも、それより問題は結局何も手掛かり無しってことやろ。あんまりループのこと信じてくれてなさそうやし……」
健が言う。
「そうやなぁー。まぁいきなり信じられてもビックリやけどな。でも雪江さんには協力してほしかったなぁー」
「うんうん、あの顔。あの胸。あの体つき。あの……」
「竜二!」
「竜二!」
健と伸也のツッコミがハモって、三人は大笑いをした。
その時、後ろのテーブルに座っている女子高生の会話がふと耳に入った。
「あっ!知ってる知ってるー!デジャブって言うんやでなぁー!」
「そぅそぅ!ホンマに毎日同じことの繰り返しって感じするし!」