止まった時の住人
「やっぱ……あの日から、ニュースが変わってたんや……。誘拐事件のニュースだけが」
「え、どういうこと?同じことが繰り返されてるはずの時間の中で、そのニュースだけがなくなったってこと?」
竜二の問いに、健は頷いた。
「え、どういうこと?そんなはずないやん!健、お前見間違えたんちゃうんか!」
竜二が立ち上がって、健に言った。
「俺だってそう思いたいわ……。でも……間違いない」
健がそう言うと、竜二はゆっくりと座り込んだ。
「そっか……。なら、理由は一つやな」
伸也がそう言った。
「え、どういうこと?」
健は疑問に思って、伸也を見た。
「……その誘拐犯は、健、お前と一緒や。この繰り返されてる時間に気づいてるからや」
「?!」
「つまり……」
竜二が生唾を飲んで聞く。
「僕ら以外にも気付いた奴がおったっちゅーことやな。それで、誘拐を1周目にだけしたのは、自分以外にもこの時間のループに気づいてる奴がおらんか、確かめるためちゃうか?」
「え、どういうこと?同じことが繰り返されてるはずの時間の中で、そのニュースだけがなくなったってこと?」
竜二の問いに、健は頷いた。
「え、どういうこと?そんなはずないやん!健、お前見間違えたんちゃうんか!」
竜二が立ち上がって、健に言った。
「俺だってそう思いたいわ……。でも……間違いない」
健がそう言うと、竜二はゆっくりと座り込んだ。
「そっか……。なら、理由は一つやな」
伸也がそう言った。
「え、どういうこと?」
健は疑問に思って、伸也を見た。
「……その誘拐犯は、健、お前と一緒や。この繰り返されてる時間に気づいてるからや」
「?!」
「つまり……」
竜二が生唾を飲んで聞く。
「僕ら以外にも気付いた奴がおったっちゅーことやな。それで、誘拐を1周目にだけしたのは、自分以外にもこの時間のループに気づいてる奴がおらんか、確かめるためちゃうか?」