止まった時の住人
「もう一つある。ここからは遠いけど、T駅の道路沿いや。「乙女」ってレストランがある。まぁもしかしたら犯人と何も関係ないかもしれんけど……何もせんよりいい。行ってみよう」


伸也が言った。


「よし、ほな分担しよや!俺はI駅の喫茶店、伸也と健はT駅のレストラン!どう?」


「僕もお前とI駅の方に行く。健はいけるやろうけど、お前一人やったら心配でたまらん」


「伸也に言われたら死にたくなるわ!」


竜二が言う。


「よし、ほな死んで見せろ。100円やるから」


「千円くれたら考え……」


「早よ行け、お前ら!」


「はーい……」


健の声で、動き始めた。







14時。


T駅に着いた健は、とりあえず「乙女」というレストランをさがした。


T駅にはショッピングなどで何度も来ていたので、地理はだいたい把握できている。


駅から真っすぐ北へ向かって、道路沿いを歩いた。
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